オートバイが多い国は?

日本と諸国の普及率

小さな島国である我が日本には、世界に名を知られているオートバイメーカーのカワサキ、ヤマハ、ホンダ、スズキの四大メーカーがあります。
当然ながら、日本ではオートバイが多く普及していると想像する方が多いのではないでしょうか?

調査によると、日本でのオートバイの普及率は国民100人当たり9.5台となっています。
確かに、国民100人当たり9.5台というのは普及率としては世界的に見ると低くはありませんが、意外に少ない数字である印象を受けるかもしれません。

スクーターの誕生した国イタリアは、日本を抜く14.2台です。
そして日本以上の普及率がある国で少し意外に感じる国はスイスで、自転車やバイクの文化が根付いているのが理由だそうです。

ハーレーの生まれた国でもあるアメリカは、意外に低く2.6台、レース人気の高いイギリスも2.3台とかなり低い普及率となっています。

東南アジアのオートバイ事情

世界で一番オートバイが普及している国は台湾です。
国民100人当たり65.3台という、とてつもない普及率を誇っており、台湾には大きく分けて、7つものオートバイメーカーが存在します。
台湾のオートバイの普及率の高さに、車を買う余裕がないということが挙げられます。

台湾のオートバイはあまりきれいに見えないことが多いのですが、きれいなオートバイは盗難に遭う危険性が高いとの理由からだそうです。
盗難防止策としてオートバイにスプレーを吹き付けて、マダラ模様にしています。

台湾の街中では、初めて見る人はバイクのあまりの多さに圧倒されます。
オートバイは、生活に不可欠な移動手段として、社会に認知されており、保有台数は年々増加しています。

台北市では、道路を有効に活用するため、二輪車と四輪車とを分離したり、歩道や車道などに多くの二輪車用駐車スペースを設けたりしています。
このような工夫は、今後、日本でも取り入れて安全対策、渋滞緩和に活かすことが出来るかもしれません。

普及率の第2位がマレーシアの34.7台です。
マレーシアでは通勤にバイクを使う男性が多く見られます。
以下、ベトナム、タイ、インドネシアと東南アジアの国が続いています。

第3位のベトナムですが、ベトナムが「オートバイ天国」と呼ばれている理由は、ベトナムの地に降り立てば、すぐに理解出来るでしょう。
街中どこを見渡しても、多くのオートバイが行き交う姿が見られます。

自動車も2010年代から少しずつ増えてきてはいますが、街で見かける車のほとんどはタクシーか会社の車となっています。
価格が高いことから、自動車の一般家庭への普及率は、3%に留まっています。
ベトナムでは「家は売っても、オートバイは売るな」が、決まり文句だそうです。