初心者にとってはハイリスクなメンテナンスって?

きちんと整備する必要があるオイル交換は意外と難易度高め

バイクのメンテナンスには、さまざまなものがあります。
その中には、DIYのメンテナンスでも比較的失敗するリスクが低い簡単なものもあれば、簡単そうで意外と難しい作業もあります。

オイル交換は、ライダーにとっては自宅で簡単にできるメンテナンスだと考えられています。
実際にオイル交換ぐらいは自分で作業しているというライダーも多いでしょう。
しかしオイル交換は、簡単そうに見えても気を付けなければいけない点は意外と多く、メンテナンスの難易度という点では意外と高めです。

オイル交換は、ただタンク内の古いオイルを出して、新しいオイルに交換するだけの作業ではありません。
タンクからオイルを排出する際にはドレインボルトを緩めなければいけませんが、緩める際にけっこう力が必要です。
また、新しいオイルを入れた後にはドレインボルトをしっかり締め付けなければ、オイルが漏れだしてしまいます。

このドレインボルトの締め付け感が、実は難しい部分です。
強く締め付けすぎてしまうと、ボルトをサポートしているオイルパンというパーツを破損してしまうリスクがあり、そうなると修理にまとまった費用が掛かってしまいます。
もしもオイル交換をDIYで行うなら、ボルトの締め付け加減には注意しなければいけません。
そのためには、専用のトルクレンチを使い、無理な力をかけなくても適度に締め付けられるコツを覚えるのが賢明です。

チェーンのゆるみ調整は結構難しいのでおすすめではない

バイクのチェーンは、走行することによって少しずつ緩んできます。
安全な走行のためには必要不可欠なパーツですし、たるんた状態で走行していると走行性や安全性にも影響があるため、定期的なメンテナンスが必要なパーツでもあります。

このチェーンのたるみを調整する方法は、簡単そうで意外と難しいものです。
DIYで調整するなら、バイクの後輪をリフトするためのリアスタンドが必要不可欠となります。
もしも持っていなければ、バイクショップに持ち込んでチェーンの調整をしてもらうという方法も悪くありません。

チェーンの調整をする際には、リアホイールの中心についているアクスルナットを使ってまずチェーンを緩めます。
そして、チェーンアジャスターの固定ナット部分を調整しながら、チェーンの張り具合を合わせていきます。
この時、タイヤがフレームに対して傾いた状態だと、チェーンが適切に張れないため、注意が必要です。

チェーンの張り具合をチェックするためには、フロンドとリアのスプロケットのちょうど真ん中あたりでチェックしましょう。
ある程度の遊びは必要ですが、どの程度の遊びを残すかについては、バイクのサービスマニュアルで指定されている数値に合わせなければいけません。