アプリリアの歴史

レーシングバイクが有名なメーカー

第二次世界大戦後に、バリエ・アルベルト・バッジオという人物が会社を作り、操業開始します。
最初は自転車を作っていたメーカーであり、ヴェネティアに会社を作ります。
小さな会社でしたが、1968年になると、子供のイバノ・バッジオがバイク製造を開始します。

アプリリアという名前は、LANCIA APRILIAという車から取っており、創業者の方が、この車を気に入っていたので、命名しました。
息子のイバノはバイクが大好きであり、レースも大好きであり、社長になると、すぐにバイク製造を始めようとしますが、父親の猛反対を受ける中で、無理にごり押しし、製造開始します。

手探りでバイクを作っていったので、最初は50ccのモペットなどからスタートします。
このメーカーを一躍有名にしたのが、1977年発売のスカラベオでした。
現在はスクーターとしてこの名前のバイクがありますが、当時はモトクロスでした。
スカラベオが成功すると、一気にモトクロスバイクを続々作り、アメリカにも市場を見いだします。

しかしいつまでもオフロードバイクのブームは続かず、やがて下火になると、オンロードバイクも製造開始します。
1985年になると、この年からレース出場を開始し、国内レースはもちろん、世界選手権などにも出場します。
ちなみに、バレンティーノ・ロッシが世界のレースで初優勝したときに乗っていたのが、アプリリアのRS125というバイクでした。
ロッシは次に250ccクラスに出場し、このときもアプリリアのRS250に乗り優勝を果たしました。
このためかアプリリアは、ロッシを育てたのは、自分たちだと言っているようです。

ただ多くの会社にあるストーリーのように、アプリリアは成長し成功を収めていくと、2000年にバイクメーカーを買収します。
これがきっかけで、手広く広げすぎて、経営が回らなくなり、ピアッジオグループに買収されて、今に至ります。

レースで成績を残していく

現在は、レース用バイクのメーカーとして有名になっており、昔から積極的にレースに参加してきました。
1977年には、イタリア選手権において、125ccと250ccでタイトル獲得、世界選手権で3位取得など、素晴らしい成績を収めます。
このようなレースの結果によって、アプリリアの人気は確立されて確実になっていきます。

主流の125ccと250cc以外にも、600ccまでの排気量のバイクを製造し、幅広いバイクを作っていきました。
レースとしても、エンデューロやトライアルなどに出場し、レース参加の幅も広げていきます。
最近のレースとしては、2010年のスーパーバイク選手権があり、トップの成績を収めました。