ハーレーの誕生
ウィスコンシン州で、1903年にハーレーは誕生します。
ウィリアム・S・ハーレーとアーサー・ダビッドソンという二人により開発が進み、アーサーの兄のウォルター・ダビッドソンが加わり、1号機が作られました。
このとき誕生した1号機は、単気筒エンジン、3馬力、キャブレターはトマト缶を使うなど、ホームメイドで作られました。
ダビッドソン家長男のウィリアム・Aが加入し、1907年に会社が作られます。
年間生産台数50台から、一気に160台に大幅アップします。
この年には、Vツインエンジンも誕生し、ハーレーの代名詞ともなるエンジンは、その後のモデルにも連綿と使われていきます。
1909年になると、このエンジンは改良されて、他社がチェーンドライブの中で、ベルトドライブを採用します。
1911年になると、排気量1100ccという大排気量のモデルが誕生し、大幅にパワーアップします。
生産雷も増強し、ハーレーオーナーも増えていき、後にレースでも優勝します。
さらに、チェーン駆動モデルを出すなど、新たな道も模索していきます。
しかし、数年後には第一世界大戦が始まり、ハーレーの売り上げは、戦争と共に落ち込み、戦争終了後も、しばらく回復しませんでした。
その後は、ビックツイン全盛期、第二次世界大戦、軍用バイク生産などを経ていき、一時は世界恐慌や第二次世界対戦によって売り上げは落ちますが、名車が登場し、ブームを作っていきます。
そして現在まで、ハーレーはビッグバイク路線を進み、小型車や小排気量モデルは作らず、ツアラーなどのイメージを確立しています。
ハーレーの名車
・陸王
1934年誕生の、和製のハーレーです。
シングルシリンダーエンジンを廃止し、Vツインに統一していく中で、ライセンスを受けた、三共製薬が、三共内燃機と車名変更し、作ったモデルです。
もちろん現在は生産中止になっていますが、昭和50年代のモデルならば、中古で若干流通しています。
・軍用バイクXA
第二次世界大戦中に1,011台のみ作られた、軍用バイクです。
・スポーツスター
1957年に、ハーレーの人気モデルが誕生します。
数年Kモデルが販売されますが、すぐにそれに代わり販売開始し、現在も人気あるモデルです。
・デュオグライド
1958年に、豪華なイメージを植え付けたモデルが誕生し、軽快に走れるバイクです。
ロングセラーとなり、外装をツートンカラーで統一するなどしており、今も長く親しまれています。
・ローライダー
1977年誕生の、今でも人気がありファンの多いモデルであり、発売と同時にブームを巻き起こします。
ハーレーの中でも、ひときわ売れているモデルであり、ロングセラーモデルとして、今もその記録を保っています。