HYOSUNGの歴史

創業と日本との関係

HYOSUNGは韓国を代表するバイクメーカーとして知られています。
日本ではHYOSUNGという名前のブランド名となっていますが、会社自体は買収などの影響もあり、歴史をさかのぼると様々な社名が出てきます。

始まりは1978年に韓国南東部のプサンの近くにチャンウォン工業地区があります。
そこからHyosung Machine Industryという会社を設立して誕生しました。
翌年には日本のスズキと業務提携を結び、韓国国内に向けてヒョースン・スズキという名前でライセンス生産を始めました。
年々生産数も増えたことで技術力も向上していきました。

その成果もあり、1986年には日本の静岡県浜松市に設計開発センターを構えることになりました。
そこで自社製品の開発に力を注ぐようになりました。

HYOSUNGの始まりは日本のスズキと関係性が高く、技術の提供をすることで今のHYOSUNGの基礎となるものを一緒につくりあげてきました。

自社開発と海外への輸出

1986年自社開発を進め、HYOSUNGという名を世界にアピールすることにつながったのが、1988年に行われたソウルオリンピックです。

ソウルオリンピックではオフィシャルサプライヤーとして自社の製車両を提供しています。
韓国国内のアピールだけでなく、世界中の人に自社製品を知ってもらうことができる大きなチャンスとなりました。

1990年代になると様々な自社のオリジナルバイクを生産するようになりました。
1990年にはテジョンに第二工場を作りより多くの自社製品の開発に力を入れています。
国内だけでなく、1994年からはイタリアをはじめとするヨーロッパに輸出を始めるようになります。

1997年にはフィリピン、ベトナム、インドと業務提携を結び技術供与を行うようになりました。
積極的な海外との関係は、日本とも新たな形で密接にかかわることになります。
それは2002年ヒョースンモーター・ジャパンによって日本の輸入販売が開始されるようになりました。
その後、日本のレッドバロンがディーラーに加入したことで、日本でもより多くのHYOSUNGバイクが販売されるようになりました。

幅広いラインナップ

1986年以降自社開発を進めてきたHYOSUNGでは、沢山のジャンルのバイクを取り扱っています。
通勤用や交通手段として実用性が高いものからバイクファンが好む趣向性が高いものまで幅広いモデルが販売されています。

主に125cc~250ccの排気量のバイクが主に生産されています。
近年では小排気量だけはなく、2009年に750ccモデルのST7なども発売されています。

バイクの種類としてはスクーター、スポーツタイプ、クルーザータイプ、ネイキッドなど多くの人に対応できる車種がラインナップしています。
今後も韓国国内だけでなく、世界中で認められるようなバイクメーカーとして注目され続ける存在として成長していくことでしょう。