台湾のバイクメーカー
1954年創業のメーカーであり、台湾に本社があります。
もともと自転車用のライトを製造するメーカーとして、台北で操業開始します。
1962年になると、ホンダから技術提供を受けて、バイク製造を始めます。
2002年にはホンダと提携解消し、ヒュンダイと提携し、日本市場で販売開始しました。
台湾のメーカーなので、その国柄を示すように、スクーターをメインとして、小型排気量のバイクが主力のメーカーです。
特にスクーターは、世界50カ国以上に輸出販売しており、海外にも工場を持っています。
日本やヨーロッパのスクーターとは違う、特徴や外観を持っています。
小型排気量のモデルというと、ネイキッドなどもあり、日本ではあまり名前もメーカー名も聞かないかもしれません。
タイや中国にも工場を持っており、日本では、現在横浜にある会社が、代理店となり販売しています。
台湾の3大メーカー
台湾というと、東南アジアと同じように、スクーターを移動の足と使う人が多く、その数は日本では想像できないほどです。
1000人あたりのバイク保有数は、420台と、日本の4倍ほどであり、バイク専用道路もあるような国です。
また2人乗り以上するような使い方も一般的であり、スクーターは耐久性を求められます。
バイクがそれだけ多いので、台湾では排ガス規制も厳しく、排ガス規制を強化しています。
そんな中で台湾には、3大メーカーと呼ばれる、バイクメーカーがあります。
三陽工業(SYM)、光陽工業(KYMCO)、山葉(YAMAHA)という3つのメーカーであり、その1つがSYMです。
この3つのメーカーによって、台湾のスクーターは9割シェアを占めます。
ちなみに、有名なカブは、台湾では主力とはなっていないようです。
SYMのバイク製造は1962年からであり、50ccからスタートしました。
今や150ccなども製造しており、そのラインナップを広げています。
台湾では唯一バイクに加えて車も生産しており、2輪と4輪の両方を製造しているメーカーです。
特に台湾では、温暖な気候が続くので、バイクは耐久性を求められます。
工場ではISOを取得しており、バイクのモデルによっては、1年間の保証を付けているようなものもあるそうです。
SYMのスクーターを見ると、全体的にベスパなどと似たようなデザインとなっており、パーツがそれぞれ分かれています。
どちらかというと、ヨーロッパのメーカーが作るようなデザインの印象を受けるモデルが多いです。
日本でも販売は行われているので、購入することは可能です。
ただし新車として流通している数は少なく、新車よりも中古車として探した方が、見つけやすいモデルが多いです。