自分でできる鍵穴の潤滑

鍵の潤滑はどのようにする?

バイクを走行するたびに鍵穴に差し込むバイクの鍵は、使用や経年によって少しずつ劣化します。
鍵は金属素材でできており、保管状況によっては錆びてしまったり、ホコリや油の汚れによって青や緑色に変色してしまうこともあります。
劣化した鍵をそのまま使い続けていると、鍵穴に鍵を挿しこみづらくなってしまったり、挿し込めても回らなかったり、場合によっては鍵が鍵穴から抜けなくなってしまうという事態も起こりかねません。

そんな鍵の状態を良く維持するためのメンテナンスは、DIYで対応ができます。
それが、潤滑という方法です。
バイクの鍵の潤滑には正しい方法と間違った方法とがあります。
必ず適切な方法で潤滑することがバイクの鍵を長持ちさせる秘訣であると同時に、トラブルの予防にもつながります。

鍵の潤滑には、専用の潤滑スプレーを使うのがおすすめです。
ただし潤滑スプレーはたくさんのメーカーから多種多様な商品がラインナップされており、必ずしも潤滑スプレーと表記されているものなら何でも良いというわけではありません。
選び方のポイントとしては、香料など余分な成分が含まれていないものを選ぶほか、金属だけでなくゴムやプラスチック素材に対しても使えるタイプを選ぶのが安心です。

なお、潤滑スプレーを使わずに潤滑することもできます。
鉛筆の芯を使うという方法で、これは知恵袋的な方法として知られています。
鉛筆の芯には黒鉛成分が含まれていて、この黒鉛に潤滑作用があるのです。
ですから、鉛筆の芯を利用して潤滑させたい場合は芯が柔らかい2Bよりもさらに濃いタイプがおすすめです。

実際にバイクショップや鍵ショップでも行われているので、もしも手元に潤滑スプレーがなければ、ぜひ試してみると良いでしょう。
鉛筆でなくシャープペンシルの芯でも同じ効果が期待できるので、鉛筆をわざわざ購入しなくてもシャープペンシルの芯だけを購入するという方法もアリです。
潤滑方法はとても簡単で、スプレーを使う場合でも鉛筆の芯を使う場合でも、鍵の表面にうっすらと潤滑成分を塗るだけです。
薄くコーティングできるのが理想的でしょう。

間違った方法での潤滑はNG

潤滑作業は、適切な方法で行えば鍵が鍵穴にスッと入ってスムーズに回せるようになります。
しかし、適切ではない潤滑スプレーを使ったり、代替として油を使ったりすると、鍵穴が詰まってしまうなどトラブルが大きくなってしまうリスクが大きくなりますので、注意しましょう。

潤滑にスプレーなどのオイル成分を使った場合、余分なオイルをふき取っておくことも必要な作業となります。
鍵の表面に余分なオイルが残っていると触れた時にベタベタしますし、衣類にもベタベタ成分がついて服が汚れてしまいます。
それだけでなく、オイル成分にホコリや汚れ、繊維などが付着してしまい、それが鍵穴のつまりを引き起こす原因にもなりかねません。
そのため、鍵に残っている余分なオイル成分は清潔な布でふき取っておくことが必要です。

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