自分でできるエアクリーナーの清掃とクーラント点検

バイクを所有すると、段々と自分でできる範囲を整備したくなるでしょう。ここでは、エアクリーナーの清掃やエンジンを冷やすクーラントの交換方法を紹介します。

エアクリーナー清掃方法

シリンダー内で燃料のガソリンを燃焼させるためには、空気取入口から取り入れた空気をガソリンと混ぜて混合器とする必要があります。バイクの場合、車体横についているエアインテークから吸い込む空気の、不純物を取り除くのがそれになります。このエアクリーナーが汚れて目詰まりすると、エンジンパワーが低下したり、燃焼効率が下がったりします。そのため、定期的な交換や清掃が必要です。

エアクリーナーの清掃・交換方法

エアクリーナーボックスを開けると、蛇腹状やスポンジ状のエアクリーナーエレメントが入っています。このフィルターを取り出し、エアクリーナー洗浄油でよく洗います。乾式の場合はスポンジをよく乾かして再装着します。湿式のエアクリーナーの場合は灯油でもみ洗いしたあと、汚れを除去して、専用エアフィルターオイルや4サイクルエンジンを塗布して取り付けます。この時フィルターを触ってポロポロとはがれるようでしたら、部品を取り寄せ、新品と取り換えましょう。

整備のポイント

エアクリーナーエレメントは消耗パーツです。エレメントが真っ黒になってしまっているような場合は交換しましょう。そのまま使い続けるとエンジンパワーの低下だけでなく、燃費も悪くなってしまいます。そういった状態をみたら迷わず交換しましょう。特に小排気量のバイクは車検がないので、この部分がボロボロでも気付かない人も少なくありません。注意しましょう。

クーラントの点検・交換方法

エンジン冷却方法が水冷の場合、ラジエター内にあるクーラントの量も重要な点検項目です。これもエアクリーナーと同様消耗パーツなので、減っていれば補充が必要になります。交換頻度は5年に1度くらいです。

整備のポイント

交換するには、ラジエターのリザーバータンクをチェックします。液が消耗して「LOWER」レベルを下回っているようなら補充液を継ぎ足してUPPERレベルとLOWERレベルの間くらいになるぐらいまで補充します。クーラントの色には、緑のものとピンクのものがあります。どちらも品質に差はありませんが、色が混ざるとリザーバータンクから見える見た目が悪くなるので、同色のものを補充しましょう。また、クーラント補充液は水道水でも代用可能ですが、サビや冬場の凍結のことを考えると、防錆効果も高く、不凍液が入っている専用クーラントを使用しましょう。