バイクメンテにあると便利ケミカル剤

ケミカル剤はバイクメンテナンスに使用するスプレーやグリスの総称です。オイルやクリーナー、ワックスなどはすべてケミカル剤と呼ばれますが、使用の際は各ケミカル剤の用途と特徴を把握することが大切です。ここでは、ケミカル剤の用途や特徴について紹介します。

ケミカル剤は全部で4種類

バイクのメンテナンスで使用するケミカル剤は潤滑、洗浄、防錆、補修の4種類です。ここでは4種類のケミカル剤の特徴についてみていきます。

洗浄剤

洗浄に使用するケミカル剤は、脱脂洗浄剤などのことを指します。主に汚れや潤滑油が付着したパーツを洗浄する際に用いられ、代表的な洗浄剤は、「チェーンクリーナー」や「ブレーキクリーナー」があります。

潤滑油

潤滑油は、パーツ同士の摩擦抵抗を軽減したり、摩耗を防いだりするためのケミカル剤です。グリス、液状オイル、スプレーなどの形状があります。

補修剤

補修に使用するケミカル剤は、傷ついたり、破損した部品を修理するアイテムです。代表的な補修材には、「タイヤリペア」や「マフラーパテ」などがあり、傷や穴の補修のために使用されます。

防錆剤

錆を未然に防ぐ役割をするのが、防錆剤です。未塗装の錆が発生しやすい塗装のほか、結露や雨水が付着しやすい部分に使用します。防錆材の形状はスプレータイプやワックスタイプが一般的です。

ケミカルを使うパーツと効果

洗浄油

チェーン、ブレーキ、キャブレター、ホイール、マフラー、ミッション、エンジン周辺、未塗装面、ボディなどに使用します。洗浄剤を使用した部分の油膜を浮かし、汚れを素早く取り除きます。使用するパーツや素材のあったものを使用しないと、腐食や損傷の原因となるため注意が必要です。また、ボディに使える洗浄剤の中には、洗車時に使用するワックスと同等の効果を発揮するものもあります。

潤滑油

エンジンオイル、チェーン、ブレーキパッド、ラバーパーツなどに使用します。パーツ同士の摩擦や摩耗を軽減し、作動を滑らかにしたり、密着性を高めたりする効果があります。各パーツに適切な潤滑油を選ぶことは、消耗パーツの寿命を延ばしたり、エンジンの寿命を伸ばしたりします。

補修材

タイヤ、ボディ、マフラー、カウル、プラスチックパーツ、FRP部位などに使用します。タイヤリペアはチューブタイヤ、チューブレスタイヤにかかわらずパンク修理の応急処置として使用できます。傷埋め用のパテや補修キットは使用する部位の素材に合ったものを選ぶと、ひび割れや傷けしができます。

防錆材

ガソリンタンク、マフラー、チェーン、アルミやステンレスではない金属パーツなどに使用します。錆が発生しやすい金属パーツやガソリンタンク内に使用することで錆の発生を防ぎます。また、錆落とし効果のある防錆材はすでについている錆を除去する際にも使用できます。

まとめ

ケミカル剤は、洗浄、潤滑、防錆、補修の4種類がありそれぞれ使用用途と効果が異なります。ケミカル剤を選ぶ際は用途や使用するパーツの素材・性質に注意をしましょう。また、使用条件や求める効果が適切かチェックし、自分のバイクにあったケミカル剤を常備しておきましょう。

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