ハスクバーナの歴史

イタリアにあるオフロードバイクのメーカー

このメーカーの歴史は古く、1689年にスウェーデンのハスクバーナ湖畔に工場が造られ、その名前を取り社名となります。
ライフルを製造する会社としてスタートし、ミシンや農機具など、バイク製造はまだ行っていませんでした。
この頃は機械加工を専門としており、水源があり水が豊かであったために、工場として発展します。

スウェーデン王室向けのライフルなども製造していき、その中で、技術を磨き、エンジン技術も培っていきます。
ただ1689年創業というメーカーですが、バイクは1903年に製造開始します。
1909年になると、Vツインエンジンを乗せたモデルを製造開始し、1919年になると独自エンジンの開発をスタートします。
バイク製造メーカーとしてみると、ドゥカティなどと並び、世界最古の歴史を持つメーカーの1つと言えます。

特にスウェーデンの軍部にバイクを納入し、性能が良かったので、一気に評価されます。
軽量でハイパワーなバイクを製造し、他のメーカーが4気筒エンジンを作る中で、いち早く2気筒エンジンの製造を手がけます。
この2気筒エンジンが、圧倒的なパワーを生み出し、これによって、レースで華々しい成績を上げていきます。

オフロードレースに参加

ハスクバーナのバイクというと、オフロードがメインとなっており、少し玄人向けのイメージがあります。
1930年代になると、ロードレースに参加し、次にオフロードレースに参加して、素晴らしい成績を収めます。
50年代になると、モトクロス選手権に参加し、圧倒的な強さを示します。
他のメーカーが4気筒を主流とすれば2気筒に、2気筒が広まれば、4気筒にするなど、身軽に対応していきました。

エンデューロなど過酷なレースにもどんどん参加していき、スウェーデンを技術立国というイメージで固めていきます。
日本では福岡に正規代理店がありますが、その数は少なく、あまり流通数は少ないバイクです。
北米ではオフロードバイクとしてとても人気を得ており、レースでは毎回上位に入る常連メーカーとなってます。
アメリカやヨーロッパでは特にレースで強いメーカーとなっており、1970年代は多数のタイトル獲得していきました。

ただ経営難になっていき、やがてBMWやKTMの傘下となり、今はKTMの傘下でバイクを製造しています。
ただKTMの援助を受けた結果として、売り上げが安定してきていることであり、毎年販売台数を伸ばしています。
このような中で、オフロードモデルをメインに製造してきたハスクバーナは、オンロードモデルも販売開始するようになり、ユーザーのニーズに対応し、経営方針を徐々に変えてきています。