自分でできるタイヤとチェーンの点検

ブレーキやワイヤーのほかにタイヤやチェーンもバイクの安全にかかわるものです。ここではタイヤやチェーンのメンテナンスについて紹介します。

タイヤの点検

ライダーとバイクの重量をすべて受けとめ、常に地面と接しているタイヤは、ライダーの命を預かる命綱のようなパーツです。事前に異常を察知して、安全走行にするにはタイヤの状態を常に監視し、適切な対処をしなくてはいけません。タイヤはバイクのメンテナンスにおける重要なチェック項目ですからこれから紹介する方法をしっかりと実践しましょう。

整備のポイント

適正なタイヤの空気量は取扱い説明書に記載されています。その他スイングアームやチェーンカバーなどにも表示されています。まずエアゲージをタイヤのバルブに差し込み空気圧をチェックします。少なすぎたり、多すぎたりしたらエア調整を行いましょう。また、路面をとらえるタイヤの溝は専用の工具「デプスゲージ」でチェックします。溝の残りが、1.6㎜を切ったら交換サインです。速やかに新品タイヤに交換しましょう。また、タイヤのゴムは走行しなくても湿気や暑さ、寒さなどで劣化が進みます。製造されてから、長期間経過したタイヤはゴムの劣化が考えられます。また、トレッド面に達するようなひび割れやタイヤの側面にあたるサイドウォールを発見したら、速やかにタイヤを交換しましょう。

チェーンの点検・清掃

多くのバイクがエンジンの回転を伝えるのにチェーン駆動方式を採用しています。そのためチェーンの不具合は、バイクの走行性能に直結します。常日頃からチェーンの状態をチェックしてこまめに整備をしましょう。

整備のポイント

まず、バイクに荷重をかけた状態でチェーンの遊びを確認します。チェーンの適切な遊びは、15㎜~20㎜です。それ以上緩んでいたら、アスクルナットを使い、チェーンアジャスターを動かして適正位置に調整します。また、チェーン付着した汚れは定期的にブラシやカーボン落としを使って洗浄します。チェーンのサビも同様に定期的にブラシを使って洗浄します。洗浄後チェーンに油をさしますがこのときやみくもに差せばいいというわけではありません。油をなじませた後は余分な油はウエスでふき取ります。チェーンを駆動させるスプロケットも重要点検項目です。摩耗してスプロケットの山がとがっていたら、迷わず交換しましょう。