スクーターのメーカー
台湾にある高雄市で、第二次世界大戦終了後の経済発展の中で、光陽工業という会社が作られ創業を開始します。
1964年になると、本田技研工業と技術提携を結び、ホンダブランドの製品製造を始め、これが今のキムコのルーツとなります。
一気に台湾版のホンダのバイクは台湾全土に広がり、光陽ホンダとして親しまれるようになります。
こうして技術を磨き確立していく中で、1992年になると、世界市場をターゲットとするために、会社名のKwang Yang Motor COの頭文字を取り、KYMCOと名前を変えます。
1992年のこの年が、キムコの成立した日であり、会社の始まりと言えるでしょう。
台湾国内では、シェアを42%獲得しており、台湾3大スクーターメーカーとして君臨します。
日本と違い、台湾は移動手段としてスクーターを使う方が多く、スクーターの売り上げは日本よりはるかに多いです。
バイクは125ccから700ccまで生産しますが、125ccの販売は少なく、150ccがメインとなっています。
125cc以外はスポーツタイプとなっており、低回転も高回転もスムーズに回ります。
また、日本市場もターゲットにしており、国土の狭い台湾は、輸出が要となり、スクーターの輸出をして、ヨーロッパを中心に、キムコは販売しています。
日本では、2001年から代理店により販売がされてきましたが、2015年にはより販売を拡大させるために、日本法人を作っています。
スクーターを作っている会社ですが、早くからツアラーなどに使われる技術も投入しており、より快適に走れるようになっています。
サポート体制にも力を入れており、仮に日本であれば、近くにキムコの正規代理店がなくても、バイク屋に行けば、可能な限り対応してくれます。
日本法人以外にも、ベトナム、ルクセンブルク、アメリカ、フィリピンに法人を設けています。
最近では、川崎重工と提携し、ジョイントベンチャー工場を作るなど、日本と関わりが強いです。
ヨーロッパ市場での販売
キムコは、早くからヨーロッパにスクーターを輸出し、ヨーロッパ市場での販売も開始してきました。
イタリアなどのトレンドを取り入れ、スクーターをデザインし、その性能もあり、ヨーロッパでの販売数は多いです。
その流線形のデザインは、ドイツなどで評価されており、洗練された形のスクーターになってます。
販売台数では、スペインとドイツで1位となっており、イタリアでは3位です。
また、4輪のATVも手がけており、こちらもドイツとフランスでは、販売台数が1位です。
アメリカなどのメーカーのATV用のエンジンも作っており、世界中でキムコのエンジンは使われています。